空気の入れ替え

こんにちは永山です。
ゴールデンウィークも終わりいかがお過ごしでしょうか?
さて、今回は換気についてご紹介させていただきます。
換気の目的は、気流を感じさせない程度に空気を入れ替え、
汚染物質を希釈・排出することにより室内の空気を清浄に保つことです。
また、余分な水蒸気や熱などを排出し、カビの発生や木質部材の腐朽を防止するなどという役目もあります。
室全体に対して換気を行い、その室における汚染質の濃度を薄めることを全般換気といい、
便所等で発生する臭気や台所・浴室等で発生する水蒸気などの汚染質が拡散する前に排出するための換気を局所換気といいます。
換気を行うと、室内空気の流出と外気の流入とが起こり、室内空気が入れ換わります。
換気が行われるためには、室の内外で圧力差を生じさせるようなエネルギーがあることと、
空気の流出口と流入口となる開口部があることが必要です。
この換気のためのエネルギーが、風及び温度差であるような換気を自然換気といい、
給気機や排気機のような機械力を利用するものを機械換気といいます。
機械換気には第1種機械換気・第2種機械換気・第3種機械換気があります。
1. 第1種機械換気法
給気機により新鮮な空気を室内に押し込み、排気機により排気する方式です。
室内を正圧にも負圧にもすることができるので、隙間風の侵入や他室への空気の流入が起こりにくく、完全な換気を行えます。
2. 第2種機械換気法
給気機により新鮮な空気を室内に押し込み、建具等の隙間や排気口から、自然に排出する方式です。
室内が正圧となるので隙間風は入りませんが、逆に室の空気が建具の隙間などから漏れることがあるので、
臭気などが発生するおそれがある便所や厨房、浴室などには使用できません。
清浄な空気が必要な室の換気に適しています。
3. 第3種機械換気法
排気機により室内の汚染空気を排出し、建具等の隙間や給気口から自然に給気される方式です。
室内が負圧となり、汚染空気を室外に流出させないので、臭気などを発生する室の換気に適しています。
なお、住宅の機械換気においては換気経路を考慮して、一般的に主要な居室に給気し、浴室や便所等から排気します。
弊社でも取り扱っている機械換気は第1種・第3種機械換気になります。
ぜひ選ばれる際のご参考にしていただければと思います。
薩摩川内支店 工務 永山